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日焼け止めの選び方!SPFやPA値は高い方がいい?高い事のメリット、デメリットを紹介

   

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■日焼け止めの選び方

日焼け止め選び、これを読んでいるあなたはどんな基準で選んでいますか?
ドラッグストアで安価なものを選ぶ人も多いでしょうし、スキンケアと同じラインのメーカーで選んでいる人も多いでしょう。
日焼け止め選びで一番多いのが、
「SPF値やPA値は高いほうがいいの?」という声。
筆者が美容部員を務めていた時も、「SPF値やPA値の高いほうがより日焼け止め効果があるんでしょ!」と仰るお客様が多かったのを覚えています。
ですが、一概にそうとは限らないのです。
今回は、SPF値やPA値の基本情報や、高いことのメリット・デメリットをご紹介します。

●SPF値って何?

日焼け止めのパッケージに必ず記載されているのが、SPF値とPA値です。
現在の日本で、国内最高基準とされているのが「50+(プラス)」という数値。
SPF値が20で売られている日焼け止めよりも、より強力に紫外線を防止してくれるかも!と思われがちです。
でも、もしそうなら世界中の日焼け止めがSPF50+で売られることでしょう。

SPF値というのは、紫外線を防止するパワーではなく、時間を表しています。
さらに、その紫外線というのがUV—B(レジャー紫外線)のことを指しているのです。

UV—Bは、海や山などのレジャーシーンで浴びやすい紫外線のことを指します。
波長が短いため、肌表面で受けるダメージが強く、肌が赤く炎症を起こしたり、ヒリヒリする症状が現れます。
そのUV—Bを防ぐ時間を示しているのがSPF値なのですが、読み方としては以下の通りです。

【SPF 1=20分】

SPF値が1に対して20分間、UV—Bを防止してくれるんですね。
なので、SPF50+という表記であれば約16時間はUV—Bを防止してくれるという意味になるのです。

・日焼け止めの効力の違いはほぼない!

日焼け止めの効力について、メーカーによる違いはほぼありません。
単純な話、100円ショップで売っている日焼け止めでも1万円で売っているブランドの日焼け止めでも“日焼け止めに対する効果”は変わらないということ。
ですが、日焼け止め効果に加えて、ヒアルロン酸やビタミンCなどの美容成分が配合しているかなどメーカーによって違いはありますので、値段で左右される問題でもありません。
大事なのは、顔の面積に対して適正な量が使われているかどうかなんです。

・日焼け止めの効力を最大限に発揮するには

ですが、日焼け止めの効力を最大限に発揮するためには、顔が白浮きしまくるぐらい日焼け止めを塗りたくる必要があります。
これはどういうことかというと、日焼け止めの場合皮膚1㎡に対して2gの量が適正とされているんです。
シートマスクの面積が概ね350㎡前後ということですから、人の顔の面積は400㎡としましょう。
そうすると、単純計算で顔に対し0.8gの日焼け止めを使わなければならなくなります。
これは、乳液タイプの日焼け止めで言うと500円玉大くらいの量になります。
実際に手に取ればわかりますが、結構な量なんです!

これを踏まえて振り返ってみると、大体の人が日焼け止めを十分に塗ることが出来ていないんです。

SPF50+の日焼け止めを使ったから、塗り直ししなくても16時間もUV—Bを防止してくれてる!なんて安心していたら危険です!
SPF値が高い日焼け止めでも、1日のうちに何回か塗り直しを行ってくださいね。
汗や皮脂で落ちている場合も考えられますから。

●PA値って何?

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次にPA値について説明します。
SPFがUV—Bをセーブするのに対し、PAはUV—A(生活紫外線)をセーブする効果があります。
UV—Aとは、日常の生活で当たり前のように受けてしまう紫外線のことを言います。
その波長は長く、曇り空を通過して肌にダメージを与えますし、部屋の中にいても窓ガラスを通過して肌にダメージを与えてしまいます。
ですが、波長の長さはこれだけではないのです。
肌の表面を通過して、肌の内部にまで紫外線が浸透してしまいます。
このことで、肌の真皮に到達したUV—Aはコラーゲンやエラスチンなどのハリ・弾力を与える成分を奪い、うるおい成分であるヒアルロン酸をも奪ってしまいます。
肌の真皮を破壊してしまうことで、肌の老化現象が現れるのです。
また、UV—Bが肌表面の赤みやヒリヒリした症状になるのに対し、UV—Aは肌表面が黒くくすみ、ヒリヒリすることはありません。

・PA値の+の意味

そしてPA値についてですが、「+(プラス)」の数が多ければ多いほどUV—Aを防ぐ効果があるという意味を表しています。
ちなみに、現在の最高指数は「++++(フォープラス)」であり、+〜++++まで段階を経てUV—Aから肌を守ってくれます。
海や山などのレジャーシーンや旅行のときにしか日焼け止めを塗らない人も多いですが、自分たちの気がつかない間にUV—Aは肌にどんどん浸透してしまい、やがて体全体に活性酸素を生み出します。
この活性酸素により体内の細胞が錆び付いてしまう(酸化)ため、肌の老化現象や皮膚ガンなどの発がんリスク、疲労感・倦怠感や代謝低下など様々なダメージを受けてしまいます。

紫外線は、何も肌だけにダメージを与えるものではないということ。
このため、いくら曇り空でもちょっとの間だけ買い物に出かけるというだけでも、日焼け止めは必要と言えるのです。

●SPF値・PA値が高いことのメリット・デメリット

SPF値やPA値が高ければ高いほど良いというわけではありません。
それぞれのメリットやデメリットをご紹介します。

【SPF値・PA値が高いことのメリット】

これは当然ながら、UV—Bの防止時間やUV—Aの防止効果が高いという点に尽きるでしょう。
また、SPF値が高い日焼け止めはサラサラした使用感の日焼け止めが多いのも特徴です。
ジェルタイプやローションタイプの日焼け止めほどSPF値が高いと言って間違いはないでしょう。
使用感もサラサラしているので、体全体に塗りやすく白浮きしたりする心配もありません。

【SPF値・PA値が高いことのデメリット】

SPF値やPA値が高い分、肌にかかる負担は大きいと思ってください。
これはどういうことかというと、SPF値やPA値の高い日焼け止めには大抵「紫外線吸収剤」が含まれているからです。
紫外線吸収剤とは、浴びてしまった紫外線を一旦吸収し、熱や赤外線に変えて体外へ放出させることで紫外線ダメージから肌を守る成分。
この“熱や赤外線に変えて”という部分でわかるように、肌に化学反応を起こしているんです。
紫外線を熱や赤外線に変え、体外へ放出させ、そしてまた熱や赤外線に変え…
というように、肌に化学反応が継続して起きてしまうと、当然肌にとって負担になってしまいます。
これにより、肌が弱い(敏感肌)人は肌荒れを起こしやすくなりますし、これまで肌トラブルがなかった人にとって何かしらのダメージを受ける可能性が高くなってしまいます。
敏感肌の人に不向きというデメリットが大きいと言えるでしょう。

●シーンに合わせて日焼け止めを選んで!

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このように、SPF値やPA値が高ければ高いほうが良い!というわけではないのがお分かりいただけたかと思います。
通勤や通学など、日常的に使うものであればSPF値・PA値ともに高いものを使用する必要はないでしょう。
日傘やアームカバー、UVカット機能のあるカーディガンなどを併用し、日焼け止めはやさしいものを使うというイメージで問題ありません。
ですが、スポーツをするときや旅行に行く時など、紫外線を浴びる時間が長い日があれば、SPF値やPA値が高い日焼け止めを使用すると良いでしょう。
そう、それぞれのシーンに合わせて日焼け止めを使い分けるのです。
毎日“適量をきちんと”塗っていれば、日焼け止めの消費も早くなるのでシーズンオフに余らせる不安もありません。
もちろん、前の年に使用した日焼け止めを再利用するのは肌にダメージが大きいのでやめてくださいね!

■さいごに

いかがでしたでしょうか?
SPF値やPA値が高いとメリットだけではなくデメリットもあります。
肌への刺激が強いんですね。
肌トラブルの元にもなるので、やみくもに高い値の日焼け止めを使うのではなくシーンに合わせて使用することが大切になります。
あなたのライフスタイルに合わせて複数の日焼け止めを使うのがとても重要な事なのです。
おしまい

参考記事になります。合わせて御覧ください。
日焼け止めの値段が高い物と安い物の違いって何?価格で選んではいけません
旅行では季節により日焼け止めのSPF値やPA値を選ぶことが大切



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