長袖を着れば日焼け止めは不要?日焼けしにくい材質は何?
「長袖を着てれば日焼け止めを塗らなくても大丈夫?」
「どんな素材の長袖が紫外線対策に効果があるの?」
なんてあなたは思っていませんか?
夏以外の季節は長袖を着るとほとんどの人が日焼け止めを使用しないのではないでしょうか?
でも紫外線は一年中降り注いでします。
長袖を着ていても紫外線を意識することは大切です。
今回は長袖を着てれば日焼け止めは不要かについてお話します。
目次
長袖を着ると日焼け止めは不要?
夏が過ぎ去り、本格的に秋の気候になってきましたね。
夏の間お世話になった半袖を思い出と共にクローゼットにしまいつつ、長袖を出しはじめたという方も多いと思います。
長袖の季節になるたびに、美意識の高い女性はあることに悩むのではないでしょうか。
そのあることとは、「長袖を着ている時にも日焼け止めを塗る必要があるのかどうか」ということです。
せっかく夏の間中、努力に努力を重ねて美白を守り抜いたのに、秋になってうっかり日焼けをしてしまっては後悔してもしきれませんよね。
長袖を着ている時に日焼け止めが必要かと言われたら、答えは「塗っていれば確実に紫外線・日焼け対策ができる」です。紫外線の中でも、紫外線A波はB波に比べて服を突き抜けて肌に到達しやすいという特性を持っています。長時間外にいる予定がある日など、「長袖を着ているけど日焼けが心配だな…」と少しでも不安に思った時には日焼け止めを塗ることをおすすめします。迷った末に結局塗らなくて日焼けしてしまった、という事態を避けるためにも日焼け止めを使うようにしましょう!
日焼けしにくい長袖の選び方とは?
長袖を着ていても確実に日焼けを防ぐために日焼け止めは塗ったほうがいいとお話しましたが、もともと日焼け止めが好きではなく、できれば夏以外は日焼け止めは使いたくないという方、夏の間で日焼け止めをちょうどよく使い切ってしまい、買い足すのが億劫に感じる方もいると思います。
そんな方たちが気になるのは「どんな種類や素材の長袖を着れば日焼けを防ぐことができるのか」ということですよね。
そこで、日焼け止めを塗らなくても紫外線防止効果が高く、日焼けしにくい長袖にはどんなものがあるのか見ていきましょう。
日焼けしにくい長袖の材質とは?
日焼けしにくい服の材質には一体どのようなものがあるのでしょうか。
市場によく出回っており、手に入りやすい材質で見ていきます。
主にポリエステル・ウール(羊毛)が紫外線を通しにくいと言われています。1つひとつ順番に、どんな材質なのか掘り下げていきましょう。
ポリエステルはよくワイシャツやブラウスに使われている材質です。
スーツを着る機会の多い方は自然とこれらを一緒に着こなしているため、ホッとひと安心という方もいると思います。
ポリエステルは繊維そのものが紫外線を吸収しやすい構造になっているため、肌まで紫外線が到達しにくくなります。
通気性や吸湿性が高いとは言えないため、夏場は避けがちなポリエステルですが、これからの涼しい時期には大活躍間違いなしの材質です。
よく耳にする機会の多いウールは羊の毛のことを指します。
セーターやスーツなどに使われていることが多いです。熱伝導率が低く、冬は暖かくて夏は涼しく着こなせる、日常使いしやすいものです。
セーターはこれから着る機会の多いものですし、スーツは毎日仕事で着るという方も少なくないと思います。
仕事がお休みの日はウールのセーターやストールをまとい、仕事の日はスーツと、ウール素材の服でコーディネートを楽しむのもステキだと思いますよ。
日焼けしやすい長袖の材質とは?
では、反対に日焼けしやすい長袖の材質はあるのでしょうか。
紫外線を通しやすい素材にコットンがあげられます。コットンは肌触りがよく、吸水性もいいので多くの衣類に使用されていますが、薄手のものは生地の目が粗いため、日焼けしやすいと言われています。
日焼けしやすい材質とはいえ、さすがに肌が直接日差しにさらされている状態よりはコットン素材の長袖を着ている方が日焼けが起こるまでの時間を長くすることができます。
コットン素材の洋服を着る際には日焼け止めをつけるのが確実と言えそうですよね。
UVカット効果のある長袖を選ぶ
UVカット効果を持ち合わせる洋服があるということをご存知ですか?
海などのアウトドアを思いっきり楽しみたいけど日焼けは怖い…という方はUVカットパーカーなどを利用したことがあるのではないでしょうか。
アウトドア用だけでなく、UVカット効果のある服で日常使いしやすいものも数多くあります。例えば、某アパレルブランドが展開するカーディガンは有名ですよね。
その他にもジャケットやセーターなどがUVカット加工されているものもあります。
UVカット効果があるとうたっているものの中には、紫外線を90%以上カットするものもあります。かなり高い数値であることがわかりますよね。
朝バタバタしていて日焼け止めを塗ることができなかったという日でも、UVカット加工のされているものを着用すれば高い紫外線防止効果が得られます。
1つあれば必ず役立つので、まだ持っていないという方はぜひチェックしてみてくださいね。
何色の衣類が紫外線対策に効果アリ?
服を購入する際に、同じ材質・デザインのものであれば、よりUVカット効果がある色を選びたいとは思いませんか?紫外線対策を徹底したいのであれば、選ぶべき色はずばり「黒」です。
思い返してみると、日傘や帽子は黒をベースとしたデザインのものが多いと思いませんか?
黒は紫外線を吸収しやすく、肌に届く前に黒い衣服が紫外線をしっかりとキャッチします。
ただし、黒は同時に熱も吸収してしまうので、体感としては暑く感じます。長袖が必要になる季節なら全く問題ありませんが、夏は熱中症になるリスクもあるので注意が必要です。
黒以外に紫外線対策で効果の期待できる色として、ネイビー(紺)があげられます。ネイビーも多くの衣類に使われている色で、大人っぽく上品な印象ですよね。
コーディネートに取り入れやすい色の1つだと思います。
黒とネイビーに共通していることとしては、「色が濃い」ということです。
そうです。色が濃いほど紫外線防止効果が高くなります。
では、反対に紫外線を通しやすい色は何色なのでしょうか。それは黒の反対の色である「白」です。
白は見た目も涼し気で、1年を通して人気の色ですよね。しかし、紫外線対策には不向きな色なんです。
白は黒に比べて圧倒的に紫外線を通しやすい色のため、いくら長袖で肌を覆っていたとしても紫外線が衣服を通して入り込んできます。これで日焼けしてしまう方ってけっこう多いんです。
どうしても白い服を着たい!という日は日焼け止めを塗るか、先ほどお話させていただいたポリエステルやウール素材のものを選ぶようにしましょう。
長袖ではなくアームカバーで紫外線対策
本格的な夏が終わると同時に、ちょうど日焼け止めも使い切ったというパターンは珍しくないと思います。(夏が終わる前に何が何でも使わなきゃ!と焦って使い切った方ももちろんいると思います。)
しかしそんな年に限って、秋なのに半袖を着なければならないほどの暑い日があるんですよね。
すると必然的に半袖の出番です。ここで困ったことがあります。
日焼け止めがありません。日焼け止めはないけれど絶対に焼けたくないと思う方も多いと思います。
こんな時のために、1つ持っておくとかなり役に立ってくれるアイテムがあります。
それはアームカバーです。
アームカバーとは一体どんなものなのか、メリットは何かということを詳しく見ていきましょう。
アームカバーのメリットとは?
みなさんはアームカバーを使ったことはありますか?
アームカバーはその名の通り、腕の日焼けを防ぐために、二の腕から手首あたりまで覆う衣料のことを言います。
10代~20代の方に比べて、30代以上の方が好んで使用しているのをよく目にします。
アームカバーをつけるメリットとしては、急いでいる時でも気軽につけることができる、日焼け止めを塗る必要がなくなる、体温調節ができる、などがあげられます。
アームカバーは手袋をつける時のようにほんの数秒でさっと装着することができます。
バタバタと忙しい朝でも、日焼け止めよりも気軽に時間をかけずにつけることができます。
特に小さなお子さんがいらっしゃる方など、自分のことにあまり時間をかけることができないという方はぜひ活用してみてくださいね。
また、アームカバーをつけると日焼け止めが必要なくなります。アームカバー自体にUVカット効果があるものも多く、カット率の高さも日焼け止めに負けていません。
たった数分外に出るだけだから日焼け止めはつけたくないという時や、うっかり日焼け止めを切らしてしまっているという時でもアームカバーがあれば一安心です。
すぐに着脱することができるので、体温調節もしやすいのが特徴です。肌寒いと思った時には引き上げて長袖のようにすることもできますし、暑い時には脱げば快適です。
日焼け止めではなかなか体温調節はできませんが、アームカバーなら自由自在です。
季節の変わり目こそ、アームカバーを使ってみませんか?
UVカット効果がない服を着るなら紫外線カットスプレーを使用する
日焼けを予防するためにUVカット効果のある服を着ればいいということはわかっていますが、いつでもどんな時でもUVカット加工の服を着るわけにはいきませんよね。
そればかりにこだわっていると自分の好きなファッションができなくなってストレスも溜まってしまいます。
そこでご提案させていただくのが「紫外線カットスプレーを使う」という方法です。
紫外線カットスプレーはスプレーするだけで紫外線防止効果が得られるという優れものです。
服自体の見た目、素材感はそのままに、色あせ防止もできるのでいい状態で服を着られるというメリットがあります。
では、この紫外線カットスプレーはどんな特徴を持っているのか、詳しく見ていきましょう。
紫外線カットスプレーとはどんなもの?
紫外線カットスプレーは服の繊維にUVカット効果を与えるアイテムです。
各メーカーから数多くの紫外線カットスプレーが販売されており、中には99%のカット率をうたっているものもあります。
しかしこれには裏があり、繊維1本1本のカット率が99%になることを表しており、衣類全体でみると実はそんなに高くありません。
なぜかというと、繊維同士の隙間から紫外線が入ってくるからです。
まず、これを前提に使っていただきたいと思います。
先にデメリットをあげてしまいましたが、当然メリットもあります。
まず、UVカット加工が施された衣類の効果を蘇らせることができます。UVカット加工を押し出している衣類も、永遠にその効果が続くというわけではありません。
約2年を目安に、UVカット効果は衰えると言われています。
5年前に購入したカーディガンを「UVカット加工のものだから日焼け止めはつけなくて大丈夫」と思っていたら日焼けしてしまった…ということも十分にあり得ます。
それを防ぐために、購入してからある程度時間が経ったものには紫外線カットスプレーを吹きかけてあげましょう。
すると購入時に近いUVカット率が復活しますよ。
これの応用として、日傘にも使うことができます。日傘も衣類と同様に、2年程使い続けているとUVカット効果が薄れてきます。日傘を使っている女性は多いですが、知らず知らずのうちに日傘を突き抜けて肌に紫外線が当たっていた、ということも考えられます。
シミ・そばかすが出てきて後悔する前に、心当たりのある方はぜひ利用してみてくださいね。
紫外線カットスプレーを1度使うとどの位持続する?
紫外線カットスプレーを使う上で気になることとして、1度つけると何時間その効果が持続するかということですよね。
肌につける日焼け止めはSPF・PAが明記されており、紫外線防止時間が明確です。
一方で紫外線カットスプレーはUVカットできる時間が記載されていません。
持続時間は、正直はっきりと申せません。その衣類に対する摩擦の強さや雨に濡れたりと環境が大きく関係してくるからです。
ただ、1度つければ半永久的に効果が持続するとうたっているものもあります。
確実なのは1~2か月に1度など、その洋服を着た頻度に合わせてスプレーしなおしてあげると安心ですよね。
紫外線カットスプレーをした後に洗濯すると効果は落ちる?
紫外線カットスプレーを吹きかけた後に、洗濯しなければならない機会が必ずやってきますよね。
そこで疑問に思うのが、洗濯をしてもUVカット効果は落ちないのかどうか、ということです。
衣類を着るたびに洗濯しているという方にとってはとても大切なことですよね。
メーカーによって多少異なりますが、1度つければ3回程度洗濯をしても効果は落ちません。
ただし、これはあくまでベーシックな洗濯をした時の目安です。
クリーニングに出したりと特別なことを行うとまた違ってきます。
洗濯をすることでUVカット効果が落ちていないか心配だという方は、洗濯のたびに毎回つけるか、もしくは2回の洗濯で1度つけるなどすると、日焼けの不安から解放されますよ。
紫外線カットスプレーが使用できない材質はある?
これだけ多くの材質の服が溢れていれば、紫外線カットスプレーが使えないものもあるのではないか、と思いませんか?
紫外線カットスプレーは主に繊維自体にUVカット効果を持たせるというものです。
つまり、繊維状の衣類でなければスプレーの効果は発揮されにくいということです。
繊維状ではない材質の例をあげると、真っ先にレザー(革)が頭に浮かびます。
レザーは牛革・豚革・羊革など、繊維ではなく動物の皮を加工して作られていますよね。
それをふまえると、繊維状でできた材質に効果を発揮する紫外線カットスプレーを吹きかけても、コットンなどに比べるとそれほど大きな変化は起こらないと考えられます。
レザー自体もともと通気性がいいものではなく、密度が濃い材質なので、紫外線がレザーを通り抜けて肌に到達する可能性は極めて低いです。
絶対に紫外線カットスプレーを使用できないというわけではありませんが、その必要がないものもあるので、そこを見極めて紫外線カットスプレーをうまく活用していきましょう!
さいごに
今回は長袖を着た際の日焼け止めの必要性と、正しい紫外線対策のお話をさせていただきました。いかがでしたか?
日焼け止めと衣類の材質をうまく組み合わせて日焼け対策をしていきましょう。
紫外線は季節に関係なく、1年中降り注いでいます。
今まで守り抜いてきた美肌・美白をキープするために、正しい紫外線対策を行っていきましょう!