日焼けをして水ぶくれになった時の正しい処置と間違いの処置とは?
海やプールといった紫外線の量が多い場所で過ごした後の日焼けは、やけどした時に近いぐらいにダメージがひどいです。
ひどい時には水ぶくれができる場合もあります。
やけどもその後の処置によっては回復が早まる場合と悪化する場合があるので、正しい処置方法を理解して適切な処置を施す事が大切です。
今回は水ぶくれになった時の処置方法について説明していきます。
■日焼けして水ぶくれができるのはなぜ?皮膚の内部でどのような現象が起きているのでしょう?
皮膚の構造としては表面から表皮、真皮、皮下組織といった構造になっているのですが、水ぶくれが起きる原因としては紫外線のUV-A波が皮膚の真皮内まで侵入してきて、真皮内のコラーゲン繊維やエラスチン繊維を切断し、その隙間に入り込んで水ぶくれを起こしてしまうのです。
水ぶくれの水は血漿という液体(水疱)なのですが、水疱ができると同時にヒリヒリとした痛みを生じるようになります。
日焼けによるやけどが表皮部分といった風に症状が軽い場合には、3~5日ぐらいで乾燥して皮がむけて新しい皮膚が出来て治ります。
もしも日焼けでのやけどの範囲が広範囲期の場合や真皮まで到達している場合には、1~2週間、さらに深くまで侵されている場合には3~4週間かかる場合もあります。
もしも細菌感染症になってしまったらさらに完治するまでに時間がかかってしまうので、正しい処置をしないと完治しないばかりか症状がさらに悪化する場合もあるので注意しましょう。
真皮質は細胞間マトリックスというセラミドといったスフィンゴシンコレステロールエステルや遊離脂肪酸、コラーゲンやヒアルロン酸といったゲル状の成分が満たしているのですが、紫外線を大量に浴びてメラニンが大量に皮膚の内部にまで侵入してきている状態の時には、この細胞間マトリックスのシステムが分解されてしまうので、皮脂や水分保持力が弱まって外気から肌を守る皮脂の分泌が滞り、外気の細菌が侵入しやすい状態となっているのです。
このように肌の免疫力が弱まっている時のケアは特に注意が必要です。
■水ぶくれができた時の正しい処置方法
水ぶくれができたら、まずは冷やす事です。
無理して水疱を破ってはいけません。
ターンオーバーが行われて新しい皮膚が生成されていない状態の時に無理して水疱を破ってしまうと、そこから外気の細菌が侵入してきて細菌症を招いてしまうリスクがあります。
水ぶくれの中の水疱成分には、ダメージを受けた細胞間マトリックスを再生する機能を備えた成分も含まれています。
だから新しい皮膚細胞が生まれるまでは、つぶさない事が早期回復の近道です。
外気からのダメージに弱くなっている状態なので、いつもの化粧水、乳液、クリームといったスキンケアに加えてエクストラバージンオリーブオイルやスクワランオイル、アサイーオイル、プロペトホーム(白色ワセリン)といった角質保護作用の高い美容成分をスキンケアの仕上げに塗って、化粧水や乳液、クリームの美容成分が蒸発して逃げないように膜を作ってあげましょう。
水ぶくれが自然に乾燥してはがれるまでは、このケアを続けてください。
体内の水分量も減少している可能性が高いので、しっかりと水分補給、ビタミン、ミネラル補給してあげましょう。
お勧めはミネラルウォーターに長時間柑橘系フルーツやミントやしその葉、ローズマリーなどを浸して作るデトックスウォーターです。
フルーツをスライスして水に長時間浸すだけなので、簡単に作る事が出来ます。
メラニンによる活性酸素が体内で増殖されないためにも、抗酸化作用の高いデトックスウォーターを積極的に飲んで下さい。
デトックスウォーターを自宅で手軽に作りたいならこちらがおすすめです。
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■水ぶくれができた後の間違った処置
日焼けした後に熱いシャワーを浴びたり熱いお風呂に入ると、そのせいで一気に水ぶくれが出没する場合があります。
日焼け後にはとにかく炎症している皮膚を冷やす事が大切なので、いつもよりはシャワーやお風呂の温度を下げる事がポイントです。
夏場でしたら、冷水シャワーや水風呂もおすすめです。
過度に日焼けした後は体に大きなダメージが起きている状態なので、夜ふかしやアルコールを飲む事はNGです。
皮膚だけでなく体内の水分保持力も弱まっているので、アルコールを飲んでしまうとさらに脱水状態を招いてしまいます。
■まとめ
いかがでしたか?
日焼け後に水ぶくれができた時には、まずは冷やして乾燥対策をしっかり行いながら、しばらくの間は安静にしておくことが大切だという事が理解できたかと思います。
早く水ぶくれを取り除こうと無理して皮をはいでしまうと、細菌が侵入したりと大変な事になるので注意が必要です。
日焼け後の水ぶくれも症状がひどい時には、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。