肌のかゆいを撃退！日焼け後のかゆみやヒリヒリへの対処法
日焼け後に肌がかゆくなったり、ヒリヒリしたりといった経験をした方は多いかと思います。
今回は日焼けするとどうしてかゆくなったり、ヒリヒリするのか？といった原因を解説していきながら、その対処法についても言及していきたいと思います。
■日焼け後のかゆみは紫外線によるやけどが原因だった！？
日焼けとは紫外線を多く浴びる事ですが、紫外線の種類にも３種類あって、地上に届く波長の長いＵＶ－Ａ波（サンタン）と波長の短いＵＶ－Ｂ波（サンバーン）があります。
皮膚に赤い炎症が起きるのがサンバーンで、メラニン色素が肌に沈着していくのがサンタンです。
サンバーンの症状としては、日焼けしてからだいたい２～６時間後に赤くなってかゆみが生じるようになります。
さらに症状がひどい時にはヒリヒリとした痛みも伴うのですが、痛みはサンバーン現象が起きる６～４８時間の間とサンタン現象の２４～７２時間の間です。
そして日焼け後の３～８日の間に皮が剥げてくるといった症状が一般的です。
かゆくなるのは主にサンバーンの時なのですが、長い時には２，３日とかゆみが続く事もあるようです。
でもここで肌がかゆいからと無理に掻き毟ってしまうと、それが痕になって残ってしまうので要注意です。
紫外線をこのように過剰に浴びてしまう事によって、表皮と真皮のちょうど境目に存在するメラノサイトという色素生成細胞からメラニンという黒い色素が過剰に分泌されます。
このメラニン色素の生成に欠かせないのが、酵素チロシナーゼです。
紫外線を浴びる事によって炎症性のサイトカインやエンドセリンといった成分が分泌されていくので、色素生成細胞に働きかける酵素チロシナーゼの量を増やしてしまうのです。
これが日焼け後にシミやくすみで色が黒くなる原因なのです。
さらにサンタンと呼ばれるＵＶ－Ａ波は、肌の真皮部分にまで到達して、真皮を縦と横へと網目のように構成しながら支えている膠原線維というコラーゲンやその間の弾力を保つ働きをしているエラスチンにまでダメージを与えてしまいます。
特に肌の弾力を保つための骨子であるコラーゲンが紫外線により劣化していくと、コラーゲン同士を結んでいる成分が分解されて肌がたるんでしまうので、早めにケアしていく必要があります。
■日焼け後のかゆみやヒリヒリとした痛みに効果的なスキンケア
日焼け後には出来るだけ早く処置をしなければいけません。
放っておいてもかゆみやヒリヒリとした痛みは治まらないので、早めのケアが大切です。
過度な日焼けはやけどと同じような症状なので、まずは冷やして熱を冷ましながら水分補給してあげる事が大切です。
昔だったら日焼けの後には薄くスライスしたきゅうりのパックをするのがメジャーでしたが、最近ですと保湿パックやマスクといった便利な物が開発されています。
保湿パックやマスクの種類も成分配合によって様々ですが、ビタミンＣ誘導体やアルブチン、エラグ酸、アロエ、グリチルリチン酸等の成分が配合されている物がお勧めです。
アルブチンやエラグ酸はメラニンの生成に関わる酵素チロシナーゼの働きをセーブする働きがあります。
特にアロエ成分には抗炎症作用があるので、日焼け後のかゆみやヒリヒリした痛みには高い効能を発揮してくれるでしょう。
アロエ成分も生の物を直接肌に塗ると刺激が強すぎる場合があるので、スキンケア用として開発されて成分に配合されている物を活用する事をお勧めします。
紫外線を多く浴びて活性酸素が増える事によって皮膚ガンを招くリスクも高いので、注意しましょう。
しっかりパックをして水分や美白成分を肌へ補給してあげた後には、さらに美白美容液を塗って、その後に保湿クリームや美容オイルを塗ってからしっかり肌を保護してあげる事が大切です。
美容オイルをスキンケアの仕上げに活用すると、紫外線のダメージを受けて隙間が空いている細胞間脂質をしっかり保護してくれます。
これで劣化したコラーゲン骨子のダメージも防げるので、お肌が弱っている時には是非活用していきましょう。
■スキンケアと並行しておこないたいインナーケアについて
スキンケアと同時にインアーケアも大事です。
お勧めなのが、ビタミン類や赤血球の栄養分となる鉄分やマグネシウムが豊富なセロリです。
他にも抗酸化作用が高く、肌荒れに高い効能を示してくれるβーカロチン（ビタミンＡ）の豊富な人参もお勧めです。
セロリやに人参は生野菜スティックとして食べても良いでしょう。
生の野菜からは植物性の酵素をたっぷり補給する事が出来ます。
他にもグレープフルーツやレモン、緑茶は抗酸化作用が高いので、紫外線を大量に浴びて増えてしまった活性酸素の撃退に大きな貢献をしてくれる事でしょう。
ビタミンＥが豊富なエキストラヴァージンオリーブオイルやゴマ油を調理の時に活用すると、抗酸化作用も期待出来ます。
通常ですと人間は５０回の細胞分裂しか出来ないのですが、ビタミンＥを摂取する事によってその回数を増やす効能があるから、皮膚のターンオーバーを早く正常に戻すためにも意識して摂取していきたいですね。
カボチャやアーモンドもビタミンＥが大変豊富なので、日焼け後には意識してメニューに取り入れるようにしましょう。
ダイエットにも効果的だといわれているルイボスティーには、高い抗酸化作用があります。
緑茶もお勧めなのですが、緑茶にはカフェインが含まれているので、夕方以降水分補給として活用するのでしたらルイボスティーの方がお勧めです。
たっぷりのミネラルも補給できるので、紫外線を浴びて疲れた体にはお勧めな飲み物です。
他にもカモミールティーやローズヒップティーにも高い美肌効果が期待出来るので、日焼け後の水分補給として是非天然のハーブティーを取り入れながら、体の内側から活性酸素を撃退していって下さい。
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■まとめ
いかがでしたか？
日焼け後のかゆみやヒリヒリとした痛みも、早急にケアしていけばかなり改善されるという事が理解できた事かと思います。
どちらにしてもかゆみやヒリヒリとした痛みを生じるぐらいに強い紫外線を浴びた後には、体内に大量のメラニンが蓄積されている事になるので、それが定着してしまわない内に早めに除去していくケアが大切です。
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