髪や頭皮の紫外線対策には日焼け止めスプレーが良い?やり方はどうするの?
夏の紫外線は肌の天敵と言われるように、お肌のUVケアは絶対に欠かせませんよね!
日頃の日焼け止めはもちろん、日焼け止めを塗るのがめんどくさいという人でも日焼け止めスプレーというのがあるので、日焼け止め対策はバッチリだと自負出来るでしょう。
ですが、貴方は髪や頭皮のUVケアもきちんと行っていますか?
「大事なのは肌だから髪や頭皮のUVケアは必要ないんじゃない?」
……と思われるかもしれませんが、その髪や頭皮にこそUVケアを行う意味があります。
そこで、髪や頭皮の紫外線対策を行う必要性があるのか、髪や頭皮に日焼け止めスプレーを使う際のやり方などをご説明します。
目次
そもそも髪や頭皮って日焼けするの?
肌が日焼けするのは周知の事実ですが、髪や頭皮が日焼けするのか知らない人も多くいることでしょう。
例え日焼けするとしても、そこまで重要性を感じないのではないでしょうか。
髪や頭皮も日焼けする!
結論から言えば、髪や頭皮もしっかりと日焼けします。
というのも、紫外線はお肌よりも先に髪や頭皮に当たっているので、ダメージを蓄積しやすいのです。
そのダメージは肌とは比較にならないほどであり、なんと肌の約2倍ものダメージを蓄積させると言われています。
紫外線が蓄積しやすいのは、髪が黒いことから紫外線を吸収しやすいためです。
したがって髪や頭皮の紫外線対策はお肌以上に注意する必要性があるでしょう。
しっかりと紫外線対策を行わなければ、思わぬ毛髪トラブルを引き起こしてしまうかもしれませんよ。
髪や頭皮が日焼けするとどうなる?
特に気を付けておきたいのは、紫外線の種類の中にある肌の真皮まで届くUV-Aという種類です。
主にUV-AとUV-Bという種類がありますが、UV-Aは紫外線の約9割を占めており、肌の真皮まで届いて光老化を進行させてしまいます。
それを防ぐ為にはしっかりと髪や頭皮のUVケアを怠らないようにしつつ、日焼けした後のケアも行うようにしましょう。
もしも髪や頭皮が日焼けした場合、
・髪のパサつき
・髪の退色
・薄毛やうねり
・顔のたるみ
以上のような影響が現れる可能性があります。
髪の毛がパサつきやすくなる
健康な髪というのは水分やたんぱく質などがバランス良く保たれている状態ですが、髪が日焼けすると髪のたんぱく質が乱れてしまいます。
乱れたたんぱく質は髪を健康に保てなくなり、キューティクルが剥がれてしまい、髪の中に含まれている水分が蒸発しやすくなって髪がパサつきやすくなるのです。
パサついた髪は枝毛や切れ毛、裂け毛などを引き起こす恐れがあるでしょう。
髪が日焼けすると髪が色褪せてしまう
また、髪の色は内部にあるメラニン色素によって色づいていますが、紫外線はこのメラニン色素を分解させます。
分解されたメラニン色素は髪の内部の中で減少してしまい、いずれ色褪せたような髪の色に退色してしまうでしょう。
特に髪を染めている人ほどメラニン色素が減少しやすいので注意するべきです。
日焼けは薄毛やうねりを起こす
髪の毛や頭皮に十分な水分があってこそ髪の健康が保たれていると言えますが、日焼けによって水分が失われると乾燥したり、炎症を起こす恐れがあります。
髪や頭皮の乾燥や炎症は免疫機能を低下させる原因となり、頭皮の栄養が髪の毛まで十分に行き渡らなくなってしまうのです。
健康な髪の毛を生やすにはそれ相応の栄養が必要になりますが、必要な栄養が運ばれない状態が続けば薄毛の原因になったり、髪がうねったような状態になってしまうでしょう。
頭皮の日焼けは同時に顔のたるみの原因になる!?
先ほどUV-Aについて説明しましたが、UV-Aの怖いところは真皮に届くことでコラーゲンやエラスチンといった成分を破壊してしまうことです。
コラーゲンやエラスチンといった成分は肌に弾力やハリを与えるのに重要な成分であり、これらの成分が不足するとたるみを引き起こしやすくなります。
つまり、真皮まで届くUV-Aがコラーゲンなどの成分を破壊することでたるみを引き起こすことになるのです。
頭皮と顔は繋がっているので、頭皮がたるんだら顔もたるみやすくなってしまうので注意しなければなりません。
髪や頭皮が日焼けしたらどうすればいい?
以上で説明したような状態になるのを避ける為には紫外線対策も必要ですが、日焼けした後のケアも必要になります。
正しくケアを行うことで紫外線によるダメージを軽減させることが出来るでしょう。
髪や頭皮が日焼けしたらとにかく冷やす!
髪や頭皮が日焼けしたら、ただちにケアを行うことが大事です。
日焼けは患部の火傷と言っても過言ではないものなので、冷やしたタオルなどを頭に乗せて冷やすなどをするのが効果的です。
とにかく冷やすことで頭部の炎症を抑えることが出来る為、長時間紫外線を浴びてしまった時の対策となるでしょう。
また、軽い日焼け程度でも熱いお湯で髪を洗うと地肌に負担をかけたり、洗った後に乾燥しやすくなるので、髪を洗う際にはぬるま湯で優しく洗うのがポイントです。
髪や頭皮に日焼け止めスプレーを使う時のコツ!
お肌ならともかく、髪や頭皮の日焼け止めなんてどうすればいいのか迷う人もいるでしょう。
直接日焼け止めを塗るわけにもいきませんし、紫外線対策が思いつかないのもUVケア不測の原因かもしれません。
そこで役に立つのが日焼け止めスプレーの存在です。
日焼け止めスプレーを髪に使っても大丈夫?
髪や頭皮に直接日焼け止めを塗り込むわけにはいかないので、日焼け止めスプレーを使うことがお勧めされますが、本当に日焼け止めスプレーを使っていいのか悩みどころです。
ですが、基本的に髪に使っても大丈夫なタイプの日焼け止めスプレーがあるので特に心配する必要はありません。
まず、日焼け止めスプレーにはノンガスタイプとガスありタイプなどがありますが、髪や頭皮に使用するならガスありタイプのスプレーを使用しましょう。
ガスありタイプはノンガスタイプと比べてSPFやPAの値が基本的に高い為、肌よりも紫外線に当たりやすい髪や頭皮に使うのに適しています。
使用する際には15㎝ほど離れてから塗りムラがないようにスプレーを全体的に吹き付けていくのがコツです。
特に髪の分け目や耳の後ろ、生え際などは忘れがちなので、満遍なく噴射しましょう。
日焼け止めスプレーを使う際の注意点とは?
日焼け止めスプレーを使う時の注意点として、
・15㎝未満の至近距離で使わない
・怪我などがある場合はその部分を隠す
・周りに人がいる場合は使わない
・必ずパッチテストを行う
以上の4つに注意しましょう。
まず、日焼け止めスプレーを至近距離で使うと凍傷を起こす恐れがあります。
しっかりと日焼け止めを塗りたいからといって至近距離で噴射し続けると、かえって肌が傷ついてしまうので気を付けましょう。
次に、頭皮に怪我がある場合は、その部分にスプレーが当たらないように噴射してください。
傷口にスプレーが当たると刺激を与えることになります。
そして、日焼け止めスプレーはあくまで薬剤を吹きつけているということを忘れないようにしましょう。
日焼け止めスプレーを使うと周囲に薬剤が飛び散る為、周囲にいる人が誤って吸い込んでしまう恐れがあります。
最後に、日焼け止めスプレーを使う際にはパッチテストを受けた方がより安全です。
日焼け止めスプレーは誰にでも合うというわけではなく、肌質や髪質によって大きな差が生まれるものです。
もしも髪質に合わないタイプであれば髪にダメージを与えることになるので、まずはどこでもいいので髪の先端部分に吹き付けて2日ほど様子を見ましょう。
もしダメージを受けているようなら髪に合わないスプレーなので、別の日焼け止めスプレーを使った方が良いということになります。
髪に日焼け止めスプレーを使うとパサパサするのはなぜ?
逆に髪に日焼け止めスプレーを使うとパサパサしてしまうというケースがあります。
これは、使っている日焼け止めスプレーが髪に合わないことが挙げられます。
上記で説明した通り、パッチテストを行うことで髪に合うかどうかが分かりますが、もし合わないことに気づかずに使い続けていると、髪のキューティクルが失われてしまうのです。
もし日焼け止めスプレーを使って髪がパサパサするのであれば、直ちに使用を止めて別の日焼け止めスプレーのパッチテストを行いましょう。
失われたキューティクルを取り戻すのは大変ですが、規則正しい生活習慣や正しい髪を洗うことで取り戻せるでしょう。
日焼け止めスプレー以外に髪や頭皮の紫外線対策は出来ないの?
塗る日焼け止めはもちろん、日焼け止めスプレーを使うのを躊躇してしまうという人は、飲む日焼け止めがお勧め出来ます。
飲む日焼け止めは塗るわけでも吹き付けるわけでもなく、身体の内側から紫外線対策が出来るという優れものです。
肌の内側からUVケアが出来るので、当然頭皮にも紫外線対策の影響が出てきます。
塗りムラの心配をする必要性もなく、逐一塗り直しをする必要などもないので非常に便利です。
さいごに
今まで肌の日焼け止めに注視していた人は、髪や頭皮の日焼け止めにも注視してみましょう。
意外にも紫外線対策を行っていない人が多く、いつの間にか髪や頭皮が日焼けして毛髪のトラブルを起こしている可能性が大いにあり得ます。
これを機に、日焼け止めスプレーを活用して髪と頭皮の日焼け止め対策を心がけてみてくださいね。